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屋外設置型「スーパーカーフハッチ」 【伊藤奨悟さん / 飯豊町】
飯豊町の伊藤奨悟さん(26)は、和牛子牛を育成するためのスーパーカーフハッチとして、園芸用のパイプハウスを活用。低コストで設置でき、衛生管理の面でも、下痢などの疾病を大幅に低減した。
山形県では、和牛、繁殖雌牛の増頭に取り組んでいる。奨悟さん方では、父の悟さんが肥育牛30頭を飼育しているが、この流れを受け、息子の奨悟さんが会社勤めを辞め、繁殖牛の育成を行うことになった。
低コストで衛生的
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| ハッチ内でミルクを飲ませる奨悟さん |
昨年3月に繁殖牛50頭を導入。飼育スペースが限られており、生まれた子牛は親牛と同居させて育成のため、ふん尿などの雑菌による下痢症が多発した。
指導にあったてきた県置賜総合支庁西置賜農業技術普及課の高橋徹弥主任専門普及指導員は、子牛を小グループで育てる屋外設置型簡易育成施設「スーパーカーフハッチ」として、園芸用のパイプハウスを活用することを提案した。「乳用牛子牛では、哺育(ほいく)、育成時の疾病対策として隔離哺育が行われるが、和牛にも応用できる技術」と高橋主任専門普及指導員。「岩手県などでパイプハウスの利用例があったことから、導入を思いついた」と話す。
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| 園芸用パイプハウスを利用したスーパーカーフハッチ | ||
スーパーカーフハッチの大きさは、長さ20m、幅7.2m。内部に、1頭ごとに隔離するカーフゲージ大(縦1.2m、横1m)10基と小(縦1.2m、横50cm)10基を設置。残りのスペースでは、グループ単位に子牛が自由に活動できる。風や雨、雪を防ぎながら、屋外の新鮮な空気を確保し、5
8頭の小グループで管理することで、病気に対する抵抗力も徐々に養うことができる。
設計は高橋主任専門普及指導員が行い、施工は悟さんを中心に家族で行った。細かい部分は一部業者に依頼したものの、ゲージの仕切りなどもコンパネで手作り。費用は業者依頼分を除き約160万円となった。
飯豊町は積雪が2mを超す豪雪地帯。昨年12月に設置したハウスで子牛が冬を過ごすのは今回が初めて。高橋主任専門普及指導員は「牛を置かずに一冬過ごしたが、倒壊の危険はないものと思っている。寒さ対策にはカーボンヒーターなどを利用する予定」と話す。
現在ハウス内では30頭を育成。奨悟さんは「子牛1頭1頭のミルクの量や健康状態をしっかりと把握できるようになった。衛生管理も充実し下痢の発生も減っている」と話す。



