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木灰液を葉面散布【渡辺誠一さん/大江町】

 葉に活力、糖度向上 

大江町の渡辺誠一さん(43)は木灰を溶かした木灰液をリンゴなどの果樹の葉面散布に利用している。木灰液を散布すると、葉が硬くそり立ち、果実の糖度も増すなどの効果があるという。

 渡辺さんはスモモやリンゴ、西洋ナシなどを3?栽培しており、葉面散布に木灰液を利用して5年目。以前、ハウスで栽培していたキュウリに木灰液を試したところ、葉が旺盛に育ったことが始めたきっかけという。

 木灰は、ハウスの暖房用にまきとして使用したシイタケ栽培の廃ホダ木を利用している。渡辺さんは「廃品を暖房に活用し、さらにその灰を利用できることは非常に効率が良い」と話す。

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木灰液の散布を実践する渡辺さん。後ろにはシイタケ栽培用のホダ木が並ぶ

 暖房に使った、廃ホダ木の灰

 木灰液は一斗缶などの空き缶に1?の木灰を入れたものに水を加え、かき混ぜ溶かす。それを3日間ほど放置し、灰を沈殿させ、その上澄み液を使用するもの。

 リンゴでは落花後から使いはじめ、消毒ごとに前処理として散布する。渡辺さんは、葉の若いころは葉が焼けないように、1000?のスピードスプレーヤーに上澄み液を移し、重量比で約1000倍の希釈液にして使っている。止め散布の時期には、木灰を2?に増やし、濃いめの約500倍程度で使用している。スピードスプレーヤーなどの噴霧管の目詰まりを防止するため、上澄み液は木灰を十分に沈殿させる。

 「散布後は葉が硬くそり立ち元気になる。葉に活力があると果実にも良い影響が出るようだ」と渡辺さん。「木灰液を使い出して、市販の葉面散布剤を使わなくなった。栽培コストも抑えられる」と栽培管理上の効果を話す。

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ハウスの暖房で生じた灰 水に木灰を混ぜた木灰液

小玉割合が10%以下

 木灰にはカルシウムなど微量要素も含まれ、リンゴのビターピットなどの症状も抑えられる。「リンゴは小玉のものが10%以下と少なく、果実も大きく硬くなり、日持ちもよくなった。モモでは、雨による糖度の低下も抑えられる」と果樹全般に効果があるのではと渡辺さんは話している。

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