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米沢牛 細心の管理で高品質【米沢市】

会社立ち上げ家族が協力 数字をしっかり把握

 「会社経営となったことで、数字の動きをこれまで以上に確認するようになった。牛の健康管理には特に気を付けている」と話すのは、米沢市笹野本町の伊藤稲馬(とうま)さん(38)と倫子(ともこ)さん(36)夫妻。水稲約6・5haのほか、肥育牛85頭、繁殖牛を子牛合わせて20頭の一貫経営を行っており、2016年2月、「米沢牛いとう牧場株式会社」(伊藤稲馬代表取締役)を立ち上げ、両親と共に家族4人で、高品質な米沢牛の生産に取り組んでいる。
 代々、水稲と牛飼育の複合経営を行ってきた伊藤さん方は、祖父の代では酪農を営んでいたが、父の代で肥育牛飼養に切り替えた。
 作業は家族で分担し、肥育牛の管理は伊藤さんと両親が、繁殖牛の給餌や日中の牛管理は倫子さんがそれぞれ担当する。秋のわら集めなど忙しい時期には家族総出で協力して作業を行っている。
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父と共に削蹄する伊藤さん 「牛をよく観察することが大事」と話す伊藤さんと倫子さん
 伊藤さんが畜産を意識したのは大学生の時。「とにかく北海道に行きたかった」と話す伊藤さんは、卒業間近となり就職を考えた時、アルバイト先の北海道の酪農家が仲良く家族で経営しているのを見て、家族と共に行う畜産もいいなと感じたという。
 就農することを決めた伊藤さんは、三重県で松阪牛を飼育する農家の下で10カ月間研修し、給餌や管理など肥育牛の飼育を学び、本格的に家業を継いだ。
 一方、「動物園の飼育係になりたかった」と話す倫子さんは千葉県出身で、伊藤さんと同じ大学で酪農を学んでいた時期に知り合った。「冬場は子牛が風邪をひかないように特に気を使う」と話す倫子さん。3人の子どもを育てながら、いつの時期も牛の体調管理には注意を怠らず、常に互いに観察し合って牛の状態が分かるようにしているという。
 地域では、米沢牛振興部会の青年部長を務め、「若い仲間が増えてきたことがうれしい。3月には東京で青年部主催の枝肉研究会が開催される。彼らと共通意識を持ってさらなるおいしさを追求していきたい」と話す伊藤さん。「子牛が高値なので、繁殖牛の増頭も検討している。肥育牛の飼育期間は2年間。会社経営となった今、月数まできちっと育てることと、経営状態全体を見ることがさらに大事」と今後を見据える。
(掲載2017/1/25)
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