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酪農 自給飼料でコスト削減【白鷹町】

 「これからも良質な自給飼料を生産し、コスト削減を図っていきたい」と話すのは、白鷹町畔藤(くろふじ)の大木光明さん(57)。家族と共に、成乳牛や育成牛、子牛を合わせて約60頭を飼養する中、地域の農地を引き受けながら自給飼料の確保に努め、飼料コストの削減に取り組んでいる。
 大木さん方では1960年ごろ、父の俊雄さん(79)が育成牛1頭から酪農をスタートさせた。その後74年、「牛を見たことはあったが、触れたことはなかった」と話す大木さんは、結婚を機に建設業から転身し、酪農を手伝い始めた。その時には成乳牛と育成牛合わせて約45頭にまでなっていたという。
 さらに89年には作業の効率化を図るため牛舎を新築し、6つに分かれていた牛舎を1つにまとめた。「新築したことで作業効率が上がり、県南酪農協(現在の山形県酪農業協同組合)のヘルパーも頼めるようになった。ヘルパーに搾乳などを行ってもらえるようになったことで、子どもたちを家族旅行に連れて行けるようにもなった」と大木さんは話す。
 現在、牛舎での作業は家族で分担。大木さんと長男の康博さん(29)が主に搾乳や給餌を、妻の豊美さん(57)が子牛の哺乳、俊雄さんが堆肥処理や給餌を担当する。
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自給飼料を牛に給餌する大木さん

仲間と「わら収集組合」

 一方、大木さんは、転作地や畑地(借地を含む)を利用したデントコーン3ヘクタールや、牧草6ヘクタール、乾燥稲わら1ヘクタールの栽培のほか、5人の仲間で「白鷹わら収集組合」を組織し、共同で20ヘクタールのわら収集作業も行うなど、自給飼料の確保に力を入れている。
 飼料作りは4月の堆肥散布からスタートする。その後、5月初旬にデントコーンの播種を行い9月に刈り取り、その間、6月に牧草の1番草、7月末には2番草、そして秋には稲わらの収集と続く。
 大木さんの自給飼料生産によるコスト削減への取り組みや、良質な乳生産などが評価され、昨年11月に開催された「西置賜農業フォーラム」では、「西置賜農業賞」を受賞した。
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「良質乳の生産に努めていきたい」と話す大木さん
 大木さんは「これからも今までの経験を生かした家族経営を続けていく。堆肥を利用しながら6割から7割の自給飼料を確保し、さらに生産性を高めていきたい」と今後を見据える。
(掲載2017/2/15)
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