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青コゴミ、ギョウジャニンニク 冬に楽しむ山菜栽培【鶴岡市】

 「冬にゆったりと楽しめるのが山菜栽培の魅力」と話すのは、鶴岡市羽黒町荒川の渡部昌男さん(40)。就農13年目の渡部さんは、妻と両親と共に、夏季は水稲(9ヘクタール)や枝豆(23ヘクタール)、ナガイモ(40アール)の栽培、冬季はビニールハウス1棟で青コゴミ(以下、コゴミ)とギョウジャニンニクの促成栽培に取り組んでいる。
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「将来は山菜を経営の柱にしたい」と
渡部さんと妻のまゆみさん
 渡部さん方で山菜栽培を始めたのは40年ほど前。父・孝さん(66)やその仲間らが「出稼ぎに行かずに周年農業で生計を立てたい」と、タラノ芽栽培に着目したのがきっかけだった。その後、コゴミやギョウジャニンニクを導入し、現在は渡部さんが受け継いでいる。
 コゴミ栽培は、11月中旬から12月下旬にかけて北海道から取り寄せた株を戸外に置き、寒風や雪にさらす低温処理から始まる。1月中旬になるとハウス内の促成トンネルに株を並べ、その下に設置したホースに湯を流して加温する。渡部さんは「寒さで休眠を促した後、温めることで『春が来た』と出芽に導く。株の状態や気温、お湯の温度など、条件がそろって初めて良いものが出来る」と話す。
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促成トンネルに並べたコゴミの株
 収穫は2月上旬から始まり、渡部さん夫妻が収穫と水洗いを、両親がパック詰めを担当。最盛期には1日400パック(1パック50グラム)を出荷し、露地ものが市場に出回る4月中旬まで続く。
 一方、5年ほど前に、約20年続けた夏秋キュウリ栽培をエダマメ栽培に切り替えたことで作業に空きができ、その分をギョウジャニンニク栽培に回すようにした。「キュウリの管理や収穫などに手間が掛かっていた分、ギョウジャニンニクとじっくり向き合えるようになった」と振り返る。
 「ギョウジャニンニクは株作りが大切」と話す渡部さん。父が畑で育てた株を鶏ふんの入った本畑に移し替え、その後、除草を徹底して肥効を高めながら4年間養生。大ぶりな株だけを促成栽培に向けている。現在は、4年周期になるように合計約1・5ヘクタール分の本畑に順次株を定植し、安定生産できる態勢を整えた。

首都圏で人気つかむ

 収穫は1月末から3月中旬まで。多い時で1日200パック(1パック50グラム)を生産し、コゴミと同様にJA庄内たがわに出荷する。渡部さんは同JA羽黒支所山菜部会の副部長を務め、「庄内地方の山菜は首都圏で人気がある」と手応えを感じている。
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茎部が長いほど商品価値が高いギョウジャニンニク
 コゴミの購入量を、多い時の1万2千株から年々減らし、今季は4千株にした渡部さん。「収益性を考え、株を自家栽培できるギョウジャニンニクをメインに切り替えている。促成栽培は父たちが残してくれた財産であることに感謝しながら、良品質生産を目指していきたい」と話している。
(掲載2017/2/22)
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