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豪雪支援対策に向け融雪剤を無償配布【NOSAI山形】

 NOSAI山形(渡會裕之会長)はこのほど、今冬の豪雪による果樹農家支援対策として、園地の融雪促進と春作業の早期化を目的に、果樹共済(収穫・樹体)加入者4233戸を対象に融雪剤3万袋合計600トンを無償配布した。

 積雪が多かったことに加え、低温で経過し、園地の雪解けの遅れが懸念されることから、NOSAI山形では、加入面積10アールあたり30キロの融雪剤配布を決めた。

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NOSAI職員とJA担当者が加入者の軽トラックに融雪剤を積み込んだ 
配布した転炉(てんろ)石灰。20キロ入り袋詰め3万袋を果樹共済加入者へ配布した

転炉石灰600トンを無償配布

 融雪剤は、生石灰約50%、酸化鉄約25%、ケイ酸約10%にリン酸や酸化マグネシウム、酸化マンガンなどを少量含む「転炉(てんろ)石灰」を使用。消雪能力が高いとされ、晴天が見込まれる時期に、雪に埋もれた枝や樹冠(じゅかん)に散布するのが効果的で、土壌改良剤としても利用できる。

 今冬は年明け以降大雪と低温に見舞われた。県内主要地点の1月の累積積雪と平均気温は(カッコ内は昨年値)、山形市169センチ、氷点下1・6度(79センチ、0・8度)。米沢市333センチ、氷点下2・7度(248センチ、氷点下0・5度)。酒田市208センチ、0・1度(49センチ、2・5度)。新庄市378センチ、氷点下2・2度(245センチ、氷点下0・3度)。1月は、昨年に比べ積雪で約1・5?4倍ほどに増加、平均気温も2度ほど低く、ほとんどの地点が氷点下で推移した。

 果樹生産の主産地を管内とするNOSAI山形中央(青柳長一郎組合長)では、県内全体の果樹共済加入者の8割にあたる3388戸の農家に約460トンを配布した。

 JAさがえ西村山東部共選場で融雪剤を受け取った寒河江市の沖津富治さん(60)は「今年は大雪だ。春作業に支障が出ないようにするため、この時期の融雪剤の配布は助かる」と話す。配布会場では「積雪が多く足を運べない園地は、容易に状況確認ができない。樹木の状態が心配だ」と不安を口にする加入者も多かった。

 同市でオウトウを栽培する安孫子英次郎さん(67)は「樹幹の消雪が遅れると、野ネズミによる樹皮の食害を受けやすくなる。天気を見計らって早速散布したい」と話していた。

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加入者(左)とNOSAI職員が融雪剤をトラックに積み込む
 東根市内平野部のリンゴ畑。2月下旬で1メートルほどの積雪がある

樹体共済の加入も推進

 また万が一、樹体に損傷が生じた場合は、程度に応じてボルトなどで損傷部を癒合(ゆごう)するなどの対応も必要だ。損傷した樹木は、樹勢が弱まるので、樹勢に見合った着果量となるよう摘蕾(てきらい)、摘花を心掛けることが大切。

 県内NOSAIでは、今冬のような豪雪によって、樹木に被害を受けるような場合に備え、「樹体共済」への加入も推進している。

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