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農家だからできるログハウス作り【大石田町】

 農業の特権 自由時間をフル活用

 「農作業の時間の管理は自分自身で行うもの。どう生かすかはその人次第」と話す大石田町駒籠の海藤平太さん(58)は、農作業の合間にログハウスを手作りし、これまでに3棟を建設。仲間との交流の場や体験型農家民宿として活用している。

 海藤さんは水稲2・5?と種豚10頭を飼養する専業農家。20年ほど前から、農作業の合間にログハウスを建てている。「農家にまとまった休みはないけれど、1日に1、2時間は自由に使えます。この時間をうまくつないで、自分の土地に自分で建てています」と海藤さん。初めてのログハウスは12坪ほどだった。

 材料代を抑えるため、皮が付いたままの木材を購入。大小4台のチェーンソーで丸太を柱に変え、かんなやサンダーで表面を滑らかにする。海藤さんは「木の皮をはいでチェーンソーで柱の形にしていく。くぎを打ったり、かんなをかけたりして扉や棚、家具などをつくる。何より楽しい時間ですね」と話す。

 関東の生協に豚肉を出荷している海藤さんは、消費者との交流を目的に2棟目のログハウス「共生の家コロボックル」を14年前に建設。4年前には、喫茶店と宿泊施設を兼ねた約60坪の農家民宿「でくの坊」が完成した。

 

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「建設も営業も楽しみながらやっています」と話す海藤さん夫妻 

Farmer's Inn「でくの坊」

【大石田町駒籠370の1、 電話0237(35)4711】

農家民宿開き交流楽しむ 

当初、でくの坊は2人の息子の部屋として取りかかったものだったが、コロボックルが自炊のため、食事付きの宿泊施設の要望があり方向転換。客室が2部屋の喫茶店を兼ねた農家民宿となった。着手してから民宿として完成するまで7年を要したが、家族や地元の仲間、生協の組合員などが手伝いに駆け付け、楽しみながらの作業だったという。

 でくの坊の喫茶店としての営業は土・日と祝日のみ。宿泊客は月に2組ほどしか受けつけていない。「このくらいのペースがちょうどいい」と海藤さん。「鶏をさばいたり、ドジョウを捕まえたりと、お客さんがここで何をしたいかを聞いて、一緒に楽しむようにしています」と話す。調理場は妻の晃子さんが担当。野菜や米、ソーセージなど自家製の食材でもてなす。「力まずにやっています。集落内の集いの場にもなれば」と晃子さんは話す。
 仙台や東京などから訪れる客が多く、海藤さんは「せっかく来てくれたのだから、農村の良いところも悪いところも見てほしい。小さな種から実になる。子豚が大きくなり肉になる。これらを食べたときのおいしさを実感してほしい」と話している。
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