NOSAI山形

文字サイズ 文字サイズを小さくする 文字サイズを大きくする
農業共済新聞 NOSAI制度 家畜診療所 テレビCM リンク HOME
農業共済新聞
HOME農業共済新聞農業共済新聞 > ハウスキュウリの有機栽培【長井市】

ハウスキュウリの有機栽培【長井市】

 「規模を拡大しても、初心を忘れることなく一本一本大切に育てていきたい」と話すのは、長井市九野本の色摩清隆さん(42)。宮城県立農業実践大学校(現宮城県農業大学校)を経て1990年に就農し、15棟のハウス約70アールでキュウリの有機栽培に取り組んでいる。
housekyuri1.jpg
「一本一本大切に育てていきたい」と話す色摩さん。2月末から10月末までの間、収穫を続ける

 

一本一本丹精込めて

 大学校で野菜栽培について学んだ色摩さんは、実習でキュウリを栽培した際、一本のキュウリを収穫したときの喜びと達成感が忘れられないと話す。「作る喜びを感じ、消費者に認めてもらえる農産物を作りたいとの思いから、キュウリ栽培を一生の仕事にしようと決意した」と当時を振り返る。
 おいしいキュウリ栽培には、土作りが欠かせないと考え、有機栽培にも力を注ぐ。鶏ふんや油かすなどを配合し、独自の肥料を作り、安心で安全なキュウリを育てている。施設園芸で難しいとされる連作障害にも注意を払い、徹底した土壌管理を行う。「土に負担をかけないことを心掛けている」と色摩さん。
収穫は、午前4時半から4時間ほど行い、最盛期となる4、5月には1日600キロを収穫。出荷量の半分を県内や東京の市場へ、残りはハウスに隣接する自身の直売所で販売する。多くの地元買い物客で毎日にぎわっている。 

直売で地域に根ざす

 果皮が柔らかく、甘みがあり、パリッとした食感が特徴のキュウリは、みそをつけ丸ごと食べるとおいしい。市内の飲食店やイベントでも人気があり、地元に根付いた販売に力を入れている。「直売で大切なことは、お客さんとの信頼関係。『あの人が作ったものだから安心して食べられる』と思っていただくことを何よりも大切にしている」と話す。
housekyuri2.jpg

午前7時から午後7時まで営業する色摩さんの直売所。通勤途中の買い物客などでにぎわう

 地元小学校にキュウリを提供

 地域の子どもたちにも新鮮なキュウリを食べてもらいたいと考える色摩さん。8年前から年に一度、地元の小学校へキュウリとみそを提供する取り組みを行っている。児童らは、採れたてのキュウリを丸かじりすると「とても甘くておいしい。もっと食べたい」と好評だ。
 就農当時から、地元を大切にしている色摩さん。「今後も顔の見える対面販売を心がけ、地域に根ざした農業経営を行っていきたい」と意欲をみせる。
バックナンバー   このページのトップへ