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一年中勝負が加工品の魅力【大江町】

加工品のの魅力

 「加工品製造は一年を通して勝負できる。規格外品が一級品になる」と話すのは、大江町の鈴木茂さん(60)。果樹工房「果実の森スズキ」を主宰し、自家産の果実でジュースやジャムソース、果実酢を製造、販売している。現在は経営の7割近くを加工業が占めるようになった。

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「消費者の求めるものを作っていきたい」と鈴木さん?。中央は妻のれい子さん、右は4月から農業を始めた勝巳さん

リンゴ、ヤマブドウ、ラ・フランス、サクランボをジュース、ジャムソース、ドリンク酢に

 鈴木さんはリンゴ120?、山ブドウ40?、ラ・フランス35?、サクランボ25?などを栽培する果樹農家。加工品の製造に取り組み始めたのは16年前。リンゴに軸割れが大量に発生し、加工に回さざるを得なくなったことがきっかけだ。

 「これが売れるようだったら自分の加工場を作ろうと思った」と鈴木さん。冬場に自ら売り歩き、酒屋グループと知り合い卸先ができたことから、翌年、加工を手掛けることになった。

 機械の導入時こそ業者の技術指導があるものの、トラブルの対処方法や、おさえるべきポイントなどは、失敗を繰り返しながら自分で身につけた。

 商品はジュース、ジャムソース、ドリンク酢の「うまいなっ酢」など。栽培する果樹の品種ごとに製造する。「果実本来のうまみを残し、使い勝手の良い商品が信条」と鈴木さん。

モニターの意見 商品に生かす 

知人3人にモニターを依頼し、辛口の意見を求め、作り手の独り善がりにならないようにしているという。あまり煮詰めず、とろりとしたジャムソースは、モニターの意見が生かされ、ヨーグルトのソースなどとして最適の仕上がりになった。

 鈴木さんは「消費者には食べ方や保存方法などをしっかりと伝えないと受け入れられない」とも話す。消費者とのつながりを大切にするため、定期的に「緑の風」と題した便りを発行するとともに、商品にはレシピを添える。

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加工品の数々「うまいなっ酢」シリーズも人気 近況などを消費者に知らせる「緑の風」便り

 紅玉増産し差別化へ

 現在、鈴木さんは、他の加工品との差別化を図るため、栽培者が減少しているリンゴ「紅玉」に力点を置いた商品開発に取り組み中だ。リンゴは120?のうち、ふじが90?を占めているが、徐々に紅玉を増やす予定という。「今後は紅玉をセールスポイントにしていきたい。生食、ジュース、ジャムなど、紅玉と名の付く商品が何でもそろう、というようにしたい」と話している。

 これまで、農繁期に3人、加工作業に1人のパートを雇うほかは、妻のれい子さんと二人三脚でがんばってきたが、4月から二男の勝己さん(28)が後継者として新たに加わった。「息子が農業をやりたいと申し出てくれたのは、やはりうれしい。将来をしっかりと見据えた経営をしていきたい」と話す鈴木さんだ。

問い合わせ先=果実の森スズキ(電話0237・62・2644)

 

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