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食味に確かな効果EMで米作り【山形市】

 「おいしいお米が食べたいとの思いから、EM(有用微生物群)を使い始めて20年ぐらいです」と話す、山形市切畑の新関多喜男さん(62)。妻・松子さん(61)と二人で、EMを使った安全・安心な水稲と野菜作りに取り組む。米は全国へも直販もして、食味の良さなどから好評を得ている。

EMボカシ・活性液で米作り

 EMは、主に乳酸菌や酵母、光合成細菌で構成され、土壌を肥沃(ひよく)にする効果などがある。20年前に多喜男さんの母親が、EMボカシ作りに参加したのがきっかけで使い始めた。現在は、コシヒカリなど1ヘクタールの水田と15アールの畑にEMボカシとEM活性液を使っている。
 EMボカシは、米ぬかや砂糖、魚粉、油かすなどと市販のEM液を混ぜて発酵させたもの。夏場に1年間使う量の3トンを作り、ドラムかんなどに分けて保管する。EM活性液は、糖蜜または砂糖と市販のEM液、水を混ぜて発酵させて作り、ペットボトルに入れて保管している。
 春先の圃場にEMボカシと牛ふんを入れて耕し、穂が出る直前に薄めたEM活性液を散布する。稲刈り後は、米ぬかとEM活性液を散布し一冬越すことで、EMボカシの土壌ができる。
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EMボカシ EM活性液

米飯に香りと粘り

 EMを使い始めて3、4年が経過したころ、炊きたてのご飯に香りと粘りが出てきたことに気付き「これでやって行ける」と多喜男さんは自信を持った。近隣で行われる年2回の共同防除で飛散した農薬も、EMの作用で分解してくれるという。
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稲刈り後の圃場にEM活性液を散布する多喜男さん
 松子さんは、口コミにより広がった北海道から九州までの19戸と市内14戸のコメの年間契約者への販売を担当。今年産米からは、栽培の特徴などをPRする新たな米袋を使い、注文に応じて白米や玄米を発送している。「お得意様からは『アトピーが良くなった』などのお礼状をいただくこともあり、うれしい」
 野菜は毎日、市内にある3ヵ所の直売所に出荷、直売所経由で料亭にも納めている。リピーターの女性は「野菜本来の味がしておいしい。何より農薬を使っていないので安心です」と話す。

 「EMを使い、体の続く限り米作りをしたい」と多喜男さん。松子さんは「自分の作った作物でないと買いたくないと言うお客様を増やしたい」と笑顔を見せる。

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