NOSAI山形

文字サイズ 文字サイズを小さくする 文字サイズを大きくする
農業共済新聞 NOSAI制度 家畜診療所 テレビCM リンク HOME
農業共済新聞
HOME農業共済新聞農業共済新聞 > 地域を担う農作業受託組織【米沢市】

地域を担う農作業受託組織【米沢市】

 農事組合法人「ドリームファクトリー」

   米沢市窪田地区の農作業受託組織「農事組合法人ドリームファクトリー」(小関善隆代表理事)は結成から13年。メンバーの結束の固さは当初から変わらない。地区内だけではなく受託組織のない他の地区の作業も請けおい、地域農業を支えている。

行動力で地域をけん引

 同ファクトリーのメンバーは、小関代表(54)を中心に、石川正義さん(59)、加地秀治さん(52)、八巻美津夫さん(52)、木村英昭さん(50)、佐藤政和さん(49)、野村茂広さん(49)、石川仙剛さん(44)の8人。昨年度は大豆93ha、麦0・6ha、ソバ31haの作業受託、大豆185haの乾燥調整を行い、借り受け田で麦5・5ha、ソバ8haを作付けした。

 組織化のきっかけとなったのは1996年、JA山形おきたま青年部窪田支部の会合で「生産調整で休耕田となっている圃場がもったいない。何かを植えよう」との話が持ち上がったこと。小関代表は「将来にわたって自分たちの農業経営を成り立たせるためには、休耕田や転作田を有効活用すること、地域全体で取り組むことが不可欠と話し合った」と当時を話す。

dream2.jpg dream1.jpg

ファクトリーのメンバーとオペレータ。個々の農作業をやりくりしながら受託作業を行う。

 小関代表。そば打ち体験など地域住民との交流にも力を入れる
   とはいえ、明確な計画や将来図があった訳ではない。無料で借り受けた圃場13haに、「手間がかからないと聞いたから」という理由のみでメンバーの誰も見たことがないソバを作付けするなど、無謀ともいえるスタートだった。「収穫機械もなく、県の補助事業を利用して刈り取り機を購入した。借金だけでもうけはなかった」と小関代表。当時は組織化の先駆け的存在で、マニュアルもなく、手探りでの運営だったという。「でも、景観を考えてまわりにヒマワリを植えたり、そばの打ち方も知らないのに地区の人たちにそばを振る舞ったり、楽しみながらやったよ」と振り返る。

 98年からは作業受託に切り替え、大豆の栽培も開始。米沢市の大豆作付面積の約半分に当たる150haの乾燥調整を受託したのを機に、01年農事組合法人を設立した。

dream4.jpg

 

dream3.jpg

大豆を播種するメンバー

 

開発に携わった加工品

  そば茶などの商品開発に協力、遠隔地も受託

 現在、同ファクトリーは、汎用型コンバイン5台、ブームスプレアー2台など大型機械を多数保有し、乾燥調整施設も設けるなど、事業を拡大。担い手や受託組織のない地域など遠隔地の作業も引き受け、米沢商工会議所の地域活性化事業プロジェクトに参加し、県開発のソバ「でわかおり」の商品開発を手掛けるなど、地域農業活性化の中心的役割を担っている。

 同ファクトリーでは、水稲栽培は請けおわず、メンバーそれぞれが栽培。受託作業は個人の農作業をやりくりしながら取り組む。「ここは勤務先と思って集まってくるよ」と小関代表。メンバーの仕事に対する意欲が運営の原動力だ。「わたしたちはまだ若い。農地の荒廃を防ぎ、地域の農業を守りたい。一緒にやりたい人がいれば受け入れる」と小関代表は話している。

バックナンバー   このページのトップへ