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昔ながらの味が人気【鶴岡市】

 地元農産物の良さと食の大切さを知ってもらいたいと、生産、加工、宿泊体験受け入れと精力的に活動する鶴岡市大山の佐藤朝子さん(62)。自家産農産物を使った漬物や総菜、お菓子は素朴な味わいが好評で、宿泊体験に訪れた都会の子どもたちは、取れたての野菜の味を満喫して帰っていくという。

 地域の魅力発信

 佐藤さんは夫とともに2.1ヘクタールで水稲、野菜を栽培し米の直接販売を行っているが、購入者からの要望で、自家産野菜の漬物を作ったのが加工の始まり。2001年、同市に産直施設「しゃきっと」が新設されたのを機に総菜作りにも挑戦。漬物用と総菜用の二つの加工室を整備した。

 漬物は大根のベニバナ漬けに始まり、ナスやキュウリのみそ漬け、からし漬けと種類を増やしてきた。惣菜は煮豆や青菜のくき煮、かぼちゃ煮など昔ながらの料理が主で人気を得ている。 

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 昔ながらの味が好評の総菜を作る佐藤さん

 「しゃきっと」の副組合長を務め、JA鶴岡女性部の加工グループの加工責任者としても活躍する佐藤さん。04年ごろからは、同JAの加工場「けさらんハウス」を利用し、菓子類の製造も始めた。米粉の蒸しパンやかぼちゃのババロア、大豆ときな粉のクッキー、かたもちなど、素材の味を生かし種類も豊富だ。

 収穫、加工、販売と、時期によってはヘタ取りなどの作業に人を頼むほどの忙しさだが、苦労は感じないという。「お客さんの『おいしいのー』の声が何よりの励みになりますね」と話す。

宿泊体験も

 佐藤さんは市やJAと協力して、都会の子どもたちの宿泊体験の受け入れも行っている。農業体験を通して、収穫の喜びや生産者の苦労を理解してもらうことが目的だ。受け入れ時期の農作業に合わせ、田植えや枝豆の定植、野菜の収穫などをしてもらい、食事の準備を一緒にする。「摘みたてのシソの葉のシソ味噌、もぎたてのトマトを乗せた米粉ピザ、取れたての『赤飯インゲン』の赤飯など、子どもたちは何でもたくさん食べてくれますよ」と反応を喜ぶ。

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宿泊体験で農業への理解を深めてもらう 自家農産物で作った漬物

 「地産地消は米や野菜だけでなく、果物や花などすべての農産物が対象。『しゃきっと』も組合員を増やし、販売品目を充実させていかなければ」と佐藤さん。「食は命。食べることは命を育てること。安全、安心な地場産農産物を食べてもらい、その良さを県外にも広めていきたいですね」と力強く話す。

 佐藤さんの加工品は「しゃきっと」、JA鶴岡「産直館」、「庄内おばこの里 こまぎ」で販売している。

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