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黄金孟宗、最盛期、出来は上々【鶴岡市】

鶴岡市黄金地区の「黄金孟宗」 

 鶴岡市谷定(たにさだ)の渡部惣一さん(58歳)の孟宗畑では、「黄金孟宗(こがねもうそう)」の収穫が最盛期を迎えている。谷定を含む同市黄金地区の孟宗は、2009年度から「黄金孟宗」と名称を統一し、地元の特産品として出荷。6月上旬まで収穫が続く。

 黄金地区の孟宗畑は、斜面で栽培され、管理は重労働だ。収穫は、長さ1?ほどのカナテコを使い、背筋を伸ばし作業するため疲労が少ない。

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収穫適期の孟宗を見つけ出し、カナテコで収穫する渡部さん

 孟宗は、地面から穂先を数センチ出した状態が収穫の適期とされ、根を傷つけないよう、根のはう方向を探りながら収穫する。刃先に当たる感触を頼りに慎重に掘り起こす。

 孟宗は成長が早く、温度と湿度の条件によって1日に数十?も伸びることもあり、収穫適期を見逃してしまいがちだ。およそ10?栽培する渡部さんは毎日、畑を見回り、適期の孟宗を見極めている。地表に大きく成長してしまった孟宗は、色が変色し肉質に悪影響を及ぼすため出荷基準から外れるという。

土作りに細心の注意

 土の中で育つ孟宗は、虫害や病気などの恐れが少なく、無農薬で栽培するため、良い土作りが重要だと渡部さん。「根は土の軟らかい所に伸びるので、こまめに土を耕したり、有機肥料を収穫前後に施肥したりする」「根が密集すると間引きして、日当たりを良くする。地温を上げることで、大きく色つやの良い孟宗が育つ」と栽培のポイントを話す。

 同地区の孟宗は、これまで集落ごとに「谷定孟宗」などの名称で、それぞれが出荷していた。食品の産地偽装が社会問題となったことや地元特産を確立するため、生産者やJA特産物出荷組合の孟宗部会で、名称を「黄金孟宗」と統一した。

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掘り出した黄金孟宗を手に渡部さん

収量安定、市場も高評価

 黄金地区の収穫量も近年、60トンから70トンと堅調で、10アールあたりの収量も多い年には1トンほどの収穫がある。価格もLサイズで500円前後と安定し、市場での評判も高い。渡部さんは「価格や生産量は好調だが、生産者の高齢化が大きな問題だ」と課題を挙げる。

 水稲や果樹も営む渡部さんは、主に午後から孟宗を収穫することが多く、次の日の集荷になることも。収穫した孟宗の鮮度を保つため水を含んだ布で覆ったり、出荷直前に根を切りそろえるなど品質を保つためさまざまな工夫をする。

 渡部さんは「黄金孟宗を求める消費者のため、良質な生産を目指し、講習会などを開いて技術研さんしていきたい」と意気込む。

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収穫適期の孟宗

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