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県さくらんぼ産地活性化生産者大会【山形市】
ブランド力維持への戦略探る
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サクランボの販売戦略について、 アイデアを披露する平岡さん |
景気の低迷が続く中、県の象徴ともいえるサクランボの消費量を維持し、産地の活性化を図ろうとこのほど、「山形県さくらんぼ産地活性化生産者大会」が山形市の山形国際交流プラザで開かれた。講演や優良事例紹介、パネルディスカッションを通して、活性化に向けた今後の方策などについて意見交換した。
大会は県とJA全農山形が主催し、サクランボ生産農家、JAや行政の関係者など約200人が参加した。
初めに、マーケティングプロデューサーの平岡豊さんが「ブランドを核とした顧客づくりのコミュニケーション活動」と題して講演した。平岡さんは「観光農園を訪れる客の口コミが大きな宣伝力となる。食べ放題にするだけではなく、価格、鮮度、親切、ちょっとしたおまけなど、客に“お得感”を実感させること。果実のつかみ取りなど家族で楽しめるゲーム性を持たせることなどが必要」と強調し、「来園者の気持ちをうまくつかみ、『山形のサクランボはいいぞ』と言わしめることだ」と訴えた。また、「高級感、初夏だけの限定品など、サクランボならではの特徴をアピールし、購買意欲をかき立てる宣伝が必要」とも話した。
パネルディスカッションでは、JA全農山形や東京青果、東根市の生産者、県の代表らが「山形県さくらんぼの将来」をテーマに意見を述べた。流通関係者からは「季節感ある贈答品として欠かせないものになっている。消費者が欲している時に十分な量を提供できるかがカギ」「景気低迷の中でも、いいものは売れる。期待を裏切らない品質が価格につながる」などの意見も。
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パネルディスカッション。 生産、流通、販売の立場から、取り組むべき方策について意見が出された |
高品質、安定供給へ意見交換
生産者の代表からは「高い技術は公開し、地域全体でレベルアップを図っている」「紅秀峰の導入で佐藤錦も増産できた」との報告があった。
県の技術指導の担当者は「気象変動が激しい中で安定した生産量を確保するためには、地域ぐるみで受粉環境の整備に取り組むべき」と強調し、受粉樹の混植とマメコバチの増殖を訴えた。
具体的には「受粉樹の混植割合は3割以上が望ましい。紅さやか、ナポレオン、紅秀峰など構成品種が多い園地は結実が確保されている。新品種の紅きらりと紅ゆたかも優良品種で、佐藤錦の受粉樹として有効」や「マメコバチは家畜として認識すべきで人的管理が必要。コナダニ、鳥などの天敵から守る、新しいヨシに交換する、菜の花などエサ源を確保するなどの対策を」と述べた。
参加者らは、県産サクランボのブランド力発展を目指し、生産技術、販売戦略に対する認識を新たにしていた。


