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在来野菜「友江フキ」【鶴岡市】
大山地区友江集落に残る友江フキ
同集落を流れる大山川の川沿いには昔、地元で古くから食されてきた友江フキが一面に栽培されていた。大雨などでたびたび氾濫(はんらん)する大山川に、河川改修工事(1975年完成)が行われると、川沿いのフキ畑はほとんど無くなる状況に陥った。
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| 友江フキを収穫する阿部さん。今は親せきや知人におすそ分けする分だけ栽培している | 阿部さんのフキ畑 |
食べ慣れた味の良いフキを無くしたくないと、同集落の阿部則子さんは、自宅の畑にフキを移植。集落では数件の農家が移植しただけだった。今では自家用に栽培している人が多く、市場にはほとんど出回らない。阿部さんは「川がよく氾濫したので、流れてきた枯葉などが栄養分となり、肥料には牛馬(ぎゅうば)に使用した敷きワラを使っていた」と振り返る。
春の味として人気
友江フキは、他のフキより茎の穴が大きくシャキシャキとした歯ごたえが特徴。味が良く、昔は高値で取引されたという。阿部さんは「フキを売った代金は、お祭りや田植えの人件費をまかなえるほどだった。収穫期を迎えると、鶴岡市内の八百屋がわざわざ仕入れに来ていた」と当時の人気の高さを話す。
「出荷して売ることもないので、生産量もはっきり分からない」と阿部さん。友江フキは販売せず、親せきや知人に分ける量だけ栽培している。今もスーパーなどから引き合いがあるが、出荷方法が当時と変わり、ゆでて皮をむいた状態で出荷しなければならないため手間がかかる。
自家用に栽培
栽培時期が枝豆の定植期と重なるため、再び本格的なフキ栽培をするのは難しいという。
例年であれば5月上旬に収穫を始めるが、今年は春先に低温が続いたため、2週間ほど遅れて5月半ばに初収穫した。収穫後は、翌年のために根が乾燥しないようワラを畑に敷く。秋には鶏糞を施肥し、雪解け時期に燐硝安(りんしょうあん)カリを与えている。
「昔ながらのフキが少なくなってしまって残念。希少な友江フキを次の世代に残していきたい」と阿部さんは話す。
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| 友江フキは茎の穴が大きくシャキシャキした食感が特徴 | 茹でて皮をむいた状態のフキ |




