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高性能ストレーナで薬液を使い切る【中山町】

  中山町の結城昭一さん(67)は、動力噴霧機による薬剤散布後に、使い切れなかったタンク内の薬剤の残量を、従来より大幅に少なくできる高性能ストレーナーを発案、製作した。調製した薬剤をほとんど使い切れるため、資材費の抑制や残った薬剤の処理など農家の負担を軽減できる。「工夫を凝らした形状と重さに特徴がある」と結城さん「残ってしまった薬剤の処分に苦慮している農家も多い。薬剤散布の際に役立ってくれれば」と話す。

薬剤をロスなく散布

 ストレーナーは、本体と不純物除去用ネットも含めすべてステンレス製で、直径10センチのものと12センチの2種類ある。重さはそれぞれ2.2キロと3.1キロと重さがあり、タンク内の底に沈み密着し、吸水中も安定する。従来品はプラスチック製が多く、重さも数百グラムでホースの重さに負けてしまい、底に密着させることが難しかった。

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高性能ストレーナーの底面の特徴を説明する結城さん

500リットルタンクで残量300ミリリットル

 20リットルのバケツと500リットルタンクを使った従来型ストレーナーとの比較吸水実験では、従来型はバケツで、水面が底から1・5から2センチほどになると吸水できなくなり、量で約850ミリリットルが残り、同様にタンクでは約5リットルが吸水できず、タンク内に残ってしまう。高性能ストレーナーによる同様の実験では、バケツとタンク共に缶ジュース1本分(約300ミリリットル)ほどの水が残るのみ、ほとんどタンクに残ることなく散布可能だ。タンクやバケツの底が完全に見えるまで吸水できる。ほぼロスはなく、ポンプを停止した後に、ホース内のものが逆流する分だけが残るという。

吸水口をラッパ状に

 結城さんは「スムーズな吸水のため、ストレーナーの底面に工夫を凝らしている」と話す。吸水口をラッパ状の形状にして、それを取り囲むように1ミリの突起を設けている。ラッパ形状により吸水力が増し、1ミリのすき間があるため、タンクの底に吸い付かないようにしている。ステンレス製で耐久性にも優れ、薬剤などで腐食することもほとんどないという。 

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高性能ストレーナー。直径12センチのもの(底面)(左)               と同10センチのもの(表面)                               500リットルのタンクの底に密着する高性能ストレーナー。液がほとんど残っていない

 ホース接続部のネジ口径は、12センチのものがG1インチ、10センチのものはG3/4インチの規格。

 結城さんは、薬剤散布時に残ってしまう薬液の処理に手間がかかることに注目。5年ほど前から効率の良いストレーナーの製作に挑戦していた。現在のモデルになるまで試行錯誤を繰り返したという。

 連絡先は、電話FAX兼023・662・2465

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