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ブドウ栽培一筋【高畠町】

 古くからブドウ栽培に取り組む高畠町時沢地区。「農家は技術力、経営力、営業力のどれもが大切」と話す山川武雄さん(66)は、後継者にブドウの栽培や育種技術を継承している。長男夫婦の良弘さんと友子さんに経営を譲った後も、武雄さんの技術指導を仰ごうと訪れる人は後を絶たない。今でも育種に専念し、新品種の育成に取り組む。

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高畠町でブランド化を目指す「シャインマスカット」も栽培する山川さん
 山川さん方では、ブドウ1.2ヘクタールを栽培し、そのうち大粒系12種を30アールで育てる。同町でブランド化を目指しているシャイン・マスカットをはじめ、瀬戸ジャイアンツ、ロザリオ・ロッソ、ロザリオ・ビアンコ、ピオーネなどを栽培している。

育種にも精力的

 時沢地区では100年以上前からブドウ栽培が始まったと言われ、地元の屋代葡萄(ぶどう)生産販売組合も1954年に発足するなど伝統がある。山川さん方も武雄さんで3代目、良弘さんで4代目のブドウ一筋の農家だ。武雄さんは「息子には後を継げと言ったことはない。親の背中を見て継いでくれたのならうれしい」と話す。

 育種にも力を注いだ武雄さん。「選抜ピオーネ(山川系)」「紅富士(山川系)」など育種した品種が苗木カタログに掲載される実績もある。

ポイントは整枝剪定

 ブドウ作りの一番のポイントは、整枝選定と房作りという。「整枝選定でその年のできの6割は決まる」と武雄さん。黒いものは黒、赤いものは赤とはっきりと着色させることがモットーだ。

 つるを棚に平均的に配り、まんべんなく日光が当たるように心掛ける。樹がのびのびと成長できるようにと、大きな枝を切り落とすこともある。調子が悪い樹には無理をかけず、人と接するように樹に相談しながら剪定する。その場の栽培管理が重要という。武雄さんは「その時々の判断力の差がプロかどうかの分かれ目になる」と説く。

 山川さん方のブドウは、地元のデパートや仙台の青果物専門店などに並ぶ。大粒系は1?当たり店頭価格850円以上を目指す。良い品物を作りつつ収量も上げ、更なる所得の向上を目指している。

 武雄さんは「自己満足しないで、常に向上心を持つこと」と話し「有望な赤系の品種がないので、新品種の育種を成功させたい」と意気込む。

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山川さんは、勉強したいという人に、技術を伝えていきたいと意気込む

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