NOSAI山形 |
|
ハチミツをネット販売【真室川町】
真室川町砂子沢の大沼有一さん(57)は昨年から、妻と2人で、巣箱20箱のミツバチを養蜂(ようほう)する。トチやアカシアなどの樹木やさまざまな花のハチミツを採取し、インターネットなどで販売している。
養蜂業に転身
養蜂を営んでいた親類が亡くなったことで、30箱のミツバチの巣箱を引き継ぐことになった有一さん。測量会社の経営に見切りをつけて養蜂業の道へ転身した。それまでは数年前に、仕事の傍らミツバチを飼っていた経験のみ。「素人なので失敗の連続。書物を読んだだけではわからないことが多く、知り合いの養蜂家の方から教えてもらっている」と有一さん。
ハチミツは、ビタミンやミネラルなどを多く含む栄養食品。有一さんは「ハチミツの素晴らしさを多くの人に届けたい」と話す。
| 新しい巣箱を用意し「これから色を塗ります」と大沼さん |
耕種農家と協力体制を
同町がある最上地方は、大きな果樹地帯はないものの、新庄市内の果樹農家から園地に巣箱の設置依頼がある。蜜(みつ)を多く採れる樹木も多く自生し、養蜂をするには困らないという。
4月末からサクランボ園地へ巣箱を置くことから始まり、トチ、アカシア、クリ、スイカなど、花の咲く時期に合わせて設置場所を移動させている。9月にはソバの花の蜜を集め、シーズンを通してさまざまな蜜を採取する。
暑くなる8月は、ミツバチの管理が一番大切な時期で、病気などの予防が欠かせない。ミツバチが越冬するための蜜も必要で、ソバの蜜はほとんどが餌となる。有一さんは「養蜂を始めて最初の春は、12箱のミツバチのうち2箱しか越冬できなかった。それからミツバチ飼育のことを学び、今年の冬は、25箱のうち20箱を残せた」と飼育管理の難しさを振り返る。
![]() |
アカシヤやトチなどのハチミツを販売。パッケージは一つずつ手作業で貼りつけるため手間 がかかる |
阪路拡大も着実に
ホームページを開設し、インターネットでハチミツを販売する。ネットを通じて「大沼養蜂」としてPR、販路が次第に広がっている。店頭販売では、北海道から兵庫県までの店舗で販売しており、仙台市での販売も計画している。
来年から巣箱を60箱に増やす予定だ。ミツバチの群れを分ける分蜂(ぶんぽう)作業と巣箱の準備に追われている。有一さんは「訪花昆虫としてミツバチを必要としている農家も多い。お互いに協力して取り組んでいきたい」と意気込む。

