NOSAI山形

文字サイズ 文字サイズを小さくする 文字サイズを大きくする
農業共済新聞 NOSAI制度 家畜診療所 テレビCM リンク HOME
農業共済新聞
HOME農業共済新聞農業共済新聞 > 自家産農産物の加工品を製造販売【中山町】

自家産農産物の加工品を製造販売【中山町】

「桃季工房」運営

 自分のアイデアと技術を生かし、農産加工品の製造、販売に取り組む女性が農業者の中で増えている。彼女たちは、一家の農業経営の中で新たな立場を確立し、生き生きと活躍している。中山町向新田の細谷律子さんもそのひとり。「桃李工房」を主宰し、自家産農産物を使って、加工品の製造、販売を行っている。

 細谷さん方では、夫の善助さん、長男の善一さんと細谷さんの3人で水田作(転作含む)18ha、ハウス野菜270坪、果樹10aを栽培している。

 細谷さんは、1994年から町内の温泉施設「ゆらら」で、オクラなどの農産物の販売を始めたが、買い物客から「すぐに食べられるものがほしい」という要望があり、自家産野菜を使った漬物を販売することになった。当初はグループでの活動だったが、経営内容の違いなどで、同じ時間帯の活動が困難になり、グループは解散。2001年に個人で「桃李工房」を立ち上げた。

hosoya1.jpg
みその仕込み作業。善助さんの協力が大きい

みそ、漬物、ゆべし、大福も

 同工房が最初に手がけたのはみそと漬物。細谷さんは「減反で大豆を植えていたので材料が確保できたんです。農村生活グループのみそ製造講習会で技術を学んでいたので、スムーズに取り組むことができました」と振り返る。現在は、梅干しやゆべし、大福もちなどが加わり、中味の材料によっては、品数が十数種類にも上る。「材料のほとんどが自家産。添加物をほとんど使わず、砂糖や塩も極力抑えています」と細谷さん。「その分日持ちはしませんが、安全と健康に配慮しています」と自信をのぞかせる。

 販売は、地元の直売所や村山総合支庁で開かれる「あかね市」など。いろいろなイベントに参加しながら販路を拡大すると同時に、そこで知り合った仲間と交流を重ね、品数を増やしてきた。

 直売を手がけて15年。細谷さんは「大福などの菓子類は、楽しみに待っていてくれるお客さんがいるので、がっかりさせないように毎日並べておく必要があります」と話し、「そのため、農繁期でも早朝から作っています。家族の助け、特に夫の協力は大きいですね」と家族の協力で事業が成り立っていることを強調する。

hosoya2.jpg
桃工房の加工品。中山町のファーマーズマーケット・トマトやゆららなどで販売

生き生きと人生を満喫

 細谷さんと善助さんは、農産加工を始めた01年に経営主体を明確にするため、二人の間で家族経営協定を締結。05年には、細谷さん自身も認定農業者になった。更に、06年に就農した善一さんとも同協定を結び、互いに経営意識を高めている。

 善助さんは「妻は働きがいを見つけたことで生き生きとしてきた。私にも自然に妻の事業にも協力しようという意識が生まれ、家族のきずなが強まったと思う」と話す。

 細谷さんは「やりがいとともに経営に対する責任感も強くなりました。自家産で作る、二人で作れる量がちょうどという方針は変えずに、喜んでもらえるものを作っていきたいです」と笑顔で話す。

バックナンバー   このページのトップへ