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循環型農業の実現へ【小国町】
故郷への恩返しと子どもたちに安心で安全な食材を食べさせたいとの思いから、9年前に稲作と養鶏で就農した小国町杉沢の高橋悦人(えつひと)さん(39)。「食・農・環境を次世代の笑顔のために」を経営理念に(有)ハートランドファームを設立し、このほど同町杉沢に産直施設「大自然まるごと市」と農家カフェ「農cafeハートランド」をオープンした。
「大自然まるごと市」・「農cafeハートランド」
高橋さんは稲作5・7ヘクタールと採卵鶏800羽を管理し、自家製堆肥(たいひ)を使った80アールの畑で野菜を栽培する。ハートランドファームでは代表取締役を務め、妻の由紀子さん(35)と6人のスタッフで産直とカフェを運営する。インターネットショップ「高橋農園」とペレットや木炭を扱う森林バイオマス事業なども手がけている。
カフェでは、自家製卵を使った濃厚な味の「スティックチーズケーキ」や「プリン」などのスイーツなどが楽しめる。産直施設には、地元農家60人ほどが出品。米や野菜、卵などの地元農産物を販売している。
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| 「子どもたちに安心で安全な食材を食べさせたい」と話す高橋さん |
着実に経営規模拡大
仙台市でサラリーマン勤めしながら、農家に通い農業技術を習得した高橋さんは、2001年に故郷の同町にUターンした。「自分の娘が生まれた際、自分で作った安心できる食材を食べさせたいと思った」と就農のきっかけを振り返る。町内の企業に勤めながら6アールの稲作と35羽の鶏を飼うことからスタートした。徐々に経営規模を広げ、04年から専業で取り組んでいる。
木酢液や有機肥料を使った特別栽培米や、平飼い鶏の自然卵、チキンソーセージなどのインターネット販売に挑戦。08年には特別栽培米「おぐに木酢米」を3・2ヘクタールで栽培するなど規模拡大に伴い、(有)ハートランドファームを立ち上げた。
仲間との連携を大切に
高橋さんは地域循環型農業にも力を入れる。ほぼ毎日、商店などで残った食品残渣(ざんさ)250キロほどを回収し熱処理する。くず米や米ぬかなどと配合し発酵飼料として鶏に与えている。その鶏卵を消費者へ、鶏ふんは、もみ殻を合わせ堆肥化し、田畑へ還元、20キロ500円で地元農家などにも販売する。
高橋さんは「地元や家族、仲間とのネットワークを大切にし、地域循環型農業を実践していきたい」と意気込む。
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| 「大自然まるごと市」には地元農家60人ほどが出品 | カフェのスタッフと高橋さん |



