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食用ギクの良質栽培【川西町】

  川西町時田の川崎久藏(きゅうぞう)さん(62)方では、13年前から食用菊を栽培し、5棟のハウス約15?で、黄色い品種の「寿(ことぶき)」を育てている。久藏さんは「収益性が高く、収穫時期の融通もつけやすい」と菊栽培のきっかけを話す。 

 

良品生産で収益アップ

 川崎さん方では、水稲9ヘクタール、大豆3・5ヘクタールなども含め、久藏さん夫妻と長男の泰久(よしひさ)さん(29)夫妻の4人で営む。

 食用菊は、鮮やかな色と香りの良さ、シャキシャキした食感などが好まれており、山形県が生産量日本一。収穫期は、「寿」で7月下旬から11月上旬と長期に渡り収穫できる。

 5棟のハウスをローテーションし、早朝から毎日3時間ほどをかけて、10コンテナほどを収穫する。収穫後、更に3時間のパック詰め作業を行い、1日に30から40キロを地元JAに出荷している。

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1パック80グラム詰めで、1日に30から40キロを出荷する

1本から3キロ収穫が目標

 食用菊の管理は、1年を通して行われている。収穫が終わる11月下旬、被覆したマルチの下から芽を出す「冬至芽(うどめ)」を10センチほどに切り、横にして土に伏せこみ、活着促進のため、1週間ほどトンネル被覆して保温。その後寒さに慣らし、2月中旬に再びトンネル被覆で保温し新芽を促す。

 30センチほどまで育て、挿芽(さしめ)の40日前を目安に、冬至芽の先端を摘芯し、脇芽(わきめ)の伸張を促す。その小枝を挿し木する。根が出たらポットに仮植(かしょく)し、苗木になるまで成長させるというもの。冬期間は、ハウス1棟でこの苗木作りに取り組む。

定植後の水管理を念入りに

 定植は、田植時期の前後2回に分けて行い、ハウス5棟で1400本ほど植えられている。久藏さんは「定植後、根付くまでの水管理が最も重要。木が大きく太く育てば、品質の良い菊が収穫できる」と話す。

 1本の菊から3キロ収穫するのが目標だが、今年は猛暑の影響で収穫量があまり伸びなかったという。「ダニの発生も多く、水管理、防除ともに気を使う年だった」と振り返る。

 後継者である泰久さんは、就農して8年目。農家を取り巻く厳しい環境と経営の難しさを痛感している。泰久さんは「厳しい状況でも、何事にも妥協しない父の姿勢を尊敬している」と話し、「子どもたちが、食と農の大切さを感じられる農業を、誇れるものにしていきたい」と意気込む。

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川崎さん一家

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キクを収穫する久藏さん(手前)と泰久さん
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