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花き栽培にアレンジメントを取り入れ【鶴岡市】

  鶴岡市辻興屋(つじこうや)の斎藤育子さん(63)は、年間20種類以上の花きを生産しながら、フラワーアレンジメントの資格を取得。花束やアレンジメントフラワーなど、購入者の注文に応じた商品などを販売している。同市にある「産直しゃきっと」にも切り花を出荷している。

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色とりどりの花を収穫する育子さん

楽しんでできる農業「朗老農業」

 斎藤さんは、20年ほど前から小菊の栽培に取り組み、今ではアネモネやデルヒニュウム、キンセンカ、チューリップなど、1年を通して20数種を栽培している。連作障害を起こさないよう、8棟のビニールハウスでローテーションを組みながら取り組む。

 以前は、稲作を中心に共販用花きを栽培していたが、年金受給年齢になり、楽しんでできる農業をしたいという夫の良助さん(69)のビジョンに沿って、4年前に水田を全面委託し花き栽培に経営を縮小。「朗老農業」と称し農業を楽しむ。

きっかけは「花がかわいそう」

 フラワーアレンジメントは、茎折れした花や短い花などが出荷されず捨てられていたことに、「せっかく咲いた花がかわいそう」と育子さんが思い立ったのがきっかけ。かわいいアレンジメントにして産直に出荷した。「自分のアレンジした花が売れるとうれしかった。商品を見たお客さんが、次第に注文をしてくれるようになった」と育子さんは振り返る。

 当時、育子さんのアレンジメントの知識は浅く、JAの花部会に所属していたころに受けた講習だけ。商品として販売するには本格的な取り組みの必要性を感じたという。

 5年前、市内で開かれたアレンジメント教室に友人と2人で参加し、本格的に研さんを深めた。「アレンジはセンスの問題なので資格は必要ないと思っていた」と育子さん。それでも、自信が持てるようにと資格に挑戦。08年にヨーロピアンフラワーデザインのインストラクター資格を取得した。

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バスケット型のアレンジメントフラワー 茎などを切りそろえアレンジする

相手、場面に合わせてアレンジ

 現在は、お祝いやプレゼント、法事などの式事用にさまざまなシチュエーションの注文が入る。作る際は、花を傷めず長持ちするように慎重に行う。「お客さんの年齢や使用目的、飾る場面をイメージしながらアレンジする」と話す。

 会議用の盛りかごを作った際は、高さを出すと邪魔になると気遣い、横に広げたデザインにしたりと工夫を凝らした。「盛りかごは大変喜ばれた」と満面の笑みを見せる。

 アレンジしていると使いたい花材が次々出てくるという育子さん。欲しいものは、すぐに試験栽培し、育てやすいかアレンジしやすいかなどを調べる。「アレンジは、数をこなし知識と経験を積んでこそ自信が持てる。日々勉強です」と意気込む。

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